自立支援給付費債権は、申請をしてからおよそ3ヶ月後には指定した口座にお金が振り込まれるので、確実性の高い債権です。そのような確実性の高い債権は、ファクタリングを利用することはもったいないという意見があります。なぜなら、ファクタリングのメリットの1つが、取引先の企業が倒産した時のリスクを回避できるというところにあるからです。自立支援給付費債権のような確実性の高い債権については、そのメリットはほとんどないでしょう。
しかし、自立支援給付費債権はリスクが低いため、安い手数料で買取をしてもらえる可能性も高いです。業者を選ぶ時は、しっかりと比較をして、できるだけ好条件で買取をしてくれる業者を選びましょう。3ヶ月後には回収ができる債権なので、基本的にはファクタリングを利用するメリットはないかのように思えます。ところが、資金操りが悪化している企業の場合、従業員の給料や、設備の維持費など、3ヶ月という期間すらもたせることができず、倒産の危機に直面していることもあります。
そのような場合には、自立支援給付費債権をファクタリングにかけるという選択肢も出てくるでしょう。銀行の融資を受けられれば一番良いですが、銀行の融資の審査には1ヶ月以上かかることもあるので、間に合わないこともあります。消費者金融という選択肢もありますが、審査に通らなければ、融資は受けられません。最後の手段として、自立支援給付費債権をファクタリングにかけるという方法があることで、救われる企業もあります。