債権譲渡とは債権を譲渡することを表す言葉で、行為としてはビジネスの世界で広く利用されています。債権とは人に対する権利で、この場合は主に人にお金を請求することが出来る金銭債権を意味しています。譲渡とは何かを譲り渡す行為になります。例えば誰かに何かを売却した際に支払いを受ける権利を債権と言い、その支払いを受ける権利を支払いをする義務を負っている債務者以外の人に譲り渡すことが債権譲渡になります。
どういう場合に債権譲渡が行われるかと言うと、債権の支払い義務がある債務者に手元資金がない場合等に行われます。支払わなければいけないお金があるにも関わらず、それをするためのお金が工面できない場合は債務不履行になってしまいます。この債務者が第三者に対して請求することが出来る債権を有している場合は、その債権を譲り渡すことで支払いに変える方法として選択される場合があります。また、債務者が支払いに応じない場合に取り立てできないままになると債権は不良化してしまいます。
それを避けるために第三者に譲渡して現金化する方法として用いられることもあります。債権は譲渡を受けた側で取り立てられることになるので取り立てる行為から解放されると同時に、返済を受けられなくなる可能性からも解放されます。取り立て困難と判断された場合等に選択されるので譲渡価格は債権額より低くなります。これによって譲渡を受けた側は、取り立てることが出来れば差額分の利益が出ます。