債権は立派な資産ですので、専門の業者に買い取ってもらうことで現金にしたり、担保として借り入れをすることができます。債権を担保に借り入れをする金融サービスはABLと呼ばれ、不動産担保や第三者の保証が必要がありません。同じ債権を使った資金調達手段ですが、どのような違いがあるのでしょうか。まず債権譲渡は文字の通り、権利を相手に売却することで現金化するものです。

債権は期日が来れば償還されるため、すべて現金になります。請求書を発行し、相手方の企業が支払いをする日が償還日になり、その日まで待つことができれば全額手にすることができます。相手が大きな会社で自分がフリーランスだったり中小企業だった場合は、下請法によって支払いの期限が納品日から60日以内と定められています。60日間は資産として債権は持っているけど、現金にすることができない状態が続くのです。

これを早くに現金化したいと思った時に選ばれるのが債権譲渡です。債権譲渡をしたくないけれど資産として活用したいときに選ばれるのが、ABLです。担保としての価値は取引先の信用力と額面によって変わり、借りることができる金額も担保次第になります。債権譲渡と違って支払うのは利息になるため、利息制限法の規制が入り、債権譲渡の時のような高額な手数料になることはありません。

審査に時間がかかってしまうことも多いため、その日のうちに現金が欲しいようなときには選びにくいものの、コストが抑えられる点がメリットです。

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